下記項目を確認して下さい。
・カメラへの電源供給
カメラに電源が正しく供給されていることを確認して下さい。
PoCL環境での電源供給
PoCL対応ボード、PoCL対応ケーブルを使用し、
ボードをPoCL動作モードに設定して、ボードからの電源供給を行って下さい。
非PoCL環境での電源供給
6ピンコネクタからの、電源供給を行って下さい。
・カメラ動作モード
カメラの動作モードがトリガモードの場合、トリガ信号の入力がない場合画像が表示されません。
トリガ信号を入力するか、カメラ動作モードの変更(トリガモード → フリーラン)を行い、
画像取得できるか確認して下さい。
・カメラファイル設定
カメラと通信が行え、カメラに電源が正しく供給されている場合にも関わらず、
画像が取得できない場合、
カメラ側とボード側(カメラファイル)の、
TAPコンフィグレーション、ビット数、解像度を同じ設定にして、
画像が取得できるか確認して下さい。
・ボードのドライバ確認
デバイスマネージャー上でCamera Linkボードが認識されていることを確認して下さい。
認識されていない場合、Camera Linkボードのドライバをメーカーのサイトより取得し、インストールして下さい。
ボードによってはコンフィグレーションによってFirmWareを変更する必要があるものがあります。
STC-OSB250CL / STC-OSC250CLは、PoCL非対応となります。
PoCL 対応グラバーボードに接続して使用する際は、予めグラバーボードのPoCL 機能を必ずOFF に
設定して下さい。
ボードメーカー及びボードの種類によって設定できる解像度に制限がある場合があります。
例
3TAPの場合、水平サイズ(Xサイズ)を48の倍数に指定する
10TAPの場合、水平サイズ(Xサイズ)を80の倍数に設定する
選択TAP数による解像度の制約については、
ボードメーカーにお問い合わせ下さい。
10TAP / 85MHzで使用する場合、下記のように使用ケーブルに制約があります。
1.”3m”以下のケーブルを使用する
2.”5m”以上のケーブルが必要な場合は、高性能ケーブルを使用する
上記のようなケーブルの制約での使用が難しい場合は、
カメラからの伝送速度を下げて使用する必要があります。
(10TAP / 66MHz 以下での動作)
ポート設定画面で表示されるDLL(カメラリンクAPI)は、CLCtrl2が検出した「clserxxx.dll」ファイルのみです。
ボードメーカーのソフトウェアを正常にインストールしてもDLLが検出されないことがあります。
ポート設定画面でボードが検出されない場合は、CLCtrl2.exeが存在するフォルダへ「clserxxx.dll」をコピーし、
再度、ポート設定画面を開いて下さい。
CLCtrl2.exeの存在するフォルダは、CLCtrl2のショートカットを右クリックをして
プロパティーで表示される画面から確認が出来ます。
CLCtrl2のインストール先を変更しなかった場合、CLCtrl2.exeの存在するフォルダは
C:\Program Files\Sentech\CLCtrl2 になります。
DLLファイルをコピーする際に、以下に注意して下さい。
次の表はボードメーカー各社のDLL(カメラリンクAPI)のファイル名です。詳細は各ボードメーカーに確認下さい。
ボードメーカー | DLL(カメラリンクAPI)ファイル名 |
---|---|
Euresys | clseremc.dll |
Matrox | clsermtx.dll |
BitFlow | clserbit.dll |
Coreco | clsercii.dll |
Cam2Net | clserc2n.dll |
National Instruments | clsernat.dll |
TAPコンフィグレーション数に比例して、フレームレートが上がります。
ビット数が同じとした場合、フレームレートの違いの目安は以下となります。
TAP数 | フレームレート |
2TAP | 1TAP時の約2倍 |
3TAP | 2TAP時の約1.5倍 |
4TAP | 3TAP時の約1.3倍 |
8TAP | 4TAP時の約2倍 |
10TAP | 8TAP時の約1.25倍 |
1TAP, 2TAP, 8bits 3TAPは、Camera Linkケーブル1本接続となります。
10bits 3TAP, 12bits 3TAP, 4TAP, 8TAP, 10TAPは、Camera Linkケーブル2本接続となります。
Camera Linkボードメーカーから入手できます。
Camera Linkボードメーカーはカメラが持つ全ての動作モードに対してカメラファイルを準備していない場合があります。
Camera Linkボードメーカーから必要なカメラファイルが入手できない場合は弊社まで問い合わせ下さい。
TAPコンフィグレーションによって画像転送速度 (フレームレート) が異なります。
TAP数が増えるほど、画像転送速度 (フレームレート) は高速になりますが、
TAP数に応じた機器 (Camera Linkボード、Camera Link ケーブル) が必要となります。
Medium / Full コンフィグレーションでカメラを使用する場合、Fullコンフィグレーション対応の
Camera Linkボード、Camera Linkケーブル2本、カメラファイル及びカメラ設定が必要となります。
Decaコンフィグレーションでカメラを使用する場合、80bit対応のCamera Linkボード、Full対応の
Camera Linkケーブル2本、Deca対応のカメラファイル及びDeca対応のカメラ設定が必要となります。
カメラとの通信は、Camera Linkカメラ、Camera Linkボード共にBaseコネクタを使用して行います。
カメラがCamera LinkボードのBaseコネクタと接続されていることを確認して下さい。
(Camera Linkコネクタ2個搭載カメラの場合は、コネクタ1またはBaseコネクタとCamera Linkボードの
Baseコネクタが接続されていることを確認して下さい)
カメラがCamera LinkボードのBaseコネクタに接続されていて通信できない場合は、
CLCtrl2ソフトの通信ポートが正しく行われていない、カメラに電源は供給されていない可能性があります。
Camera Linkボードが提供している通信方式 (DLL, 仮想COMポート)を確認し、適切に設定して下さい。
カメラに電源が正しく供給されていることを確認して下さい。
1本接続時は、Baseコンフィグレーション接続による画像転送となります。
2本接続時は、Base / Medium / Full / Deca (10TAP) コンフィグレーション接続による画像転送が可能となり、
カメラファイル、カメラ設定によりコンフィグレーションの選択が可能です。
カメラのTAPコンフィグレーションとカメラファイルのTAPコンフィグレーションが
一致していることを確認して下さい。
Full / Decaコンフィグレーションで使用する場合は、Fullコンフィグレーション対応の
Camera Linkケーブルを使用して下さい。
カメラリンク出力構成
コンフィグレーション | 画像転送速度 | Camera Link ケーブル本数 |
Deca(10TAP) | 850 MB /s | 2本 |
Full(8TAP) | 680 MB /s | 2本 |
Medium(4TAP) | 510 MB /s | 2本 |
Base(1-3TAP) | 255 MB /s | 1本 |