デフォルト設定では8bitでの画像保存となる為、
10bit / 12bitで画像保存する場合、画像フォーマットの設定を変更して下さい。
StViewerでの画像保存は、Registered ImageとPreview Imageの選択ができます。
Registered Imageは、カメラから受け取った画像、
Preview Imageは、Destination Pixel Format(StViewer上で表示されている画像フォーマット)に
対応した画像となります。
左上にある保存アイコン使用時は、Preview Imageでの保存となります。
※10bits、12bitsで保存する場合、読み込むアプリケーションが
10bits、12bitsに対応していることを確認して下さい。
■モノクロ
デフォルト設定では「Mono8(8bits)」保存となります。
bit数を変更して保存する場合は、下記手順を参照して下さい。
画像取得を停止した後、
Remote Device → Image Format Controlを展開し、
Pixel Formatにて画像フォーマットを指定して下さい。
画像フォーマットを指定した後、画像取得を開始し、
StViewer上の画像の上で右クリック → Save → Registered Imageを
選択し、画像ファイルの保存形式を選択し、画像を保存して下さい。
Mono10やMono12については表示(Bitmap形式)が対応しているため
StViewerにて10bits,12bitsのビットマップ等への保存が可能です。
■カラー
デフォルト設定では「BGRa8(8bits)」保存となります。
BGRa8(8bits)で保存する場合、画像取得を開始し、
StViewer上の画像の上で右クリック → Save → Preview Imageを
選択し、画像ファイルの保存形式を選択して下さい。
画像フォーマットを10, 12bitsの画像データ(例:BayerRG10, 12)に
変更して保存する場合は、下記手順を参照下さい。
画像取得を停止した後、
Remote Device → Image Format Controlを展開し、
Pixel Formatにて画像フォーマットを指定して下さい。
画像フォーマットを指定した後、画像取得を開始し、
StViewer上の画像の上で右クリック → Save → Registered Imageを
選択し、画像ファイルの保存形式を選択し、画像を保存して下さい。
10, 12bitsの画像データでの保存はRegistered Imageを選択して下さい。
csvデータもしくはstrawデータでの保存のみとなります。
strawデータの変換は、サンプルプログラム(SaveAndLoadImage)を確認して下さい。
Remote Device → Acquisition Control → Exposure Mode が “Off” の場合、
最大フレームレートを維持する露光時間が自動的に設定されますが、
解像度を下げるとフレームレートが高く(速く) なり、1フレーム当たりの時間が短くなるため 、
露光時間が短くなり暗い画像になります。
明るさを固定にする場合、
Remote Device → Acquisition Control → Exposure Mode を “Timed” (固定)に
設定することで、解像度を下げても明るさは “Exposure Time” の設定時間により固定することができます。
IPアドレスはUserSetに保存されないため、変わりません。
IPアドレスの設定は変更した際、自動的にカメラ内部のメモリに保存されます。
UserSetで保存される設定は、”Remote Device”のカメラ設定になります。
”Remote Device”以外の設定についてはUserSetには保存されません。
StViewerの”Remote Device”以外の設定は、使用の都度設定するか、
Sentech SDKを使用し、設定保存できるソフトウェアを作成し使用下さい。
■Sentech SDK Package v1.06以降を使用している場合
IP設定ソフトウェア「GigECameraIPConfig_VC120_Win32」を使用して、
固定IPアドレスに設定できます。
Sentech SDK Package v1.0.6以降のバージョンをインストールすると、
IP設定ソフトウェア「GigECameraIPConfig_VC120_Win32」がインストールされます。
インストール先フォルダを変更しなかった場合、C:\Program Files\OMRON_SENTECH\SentechSDK\v(バージョン)\Applicationのフォルダ内に実行ファイルがコピーされます。
以下の手順で10進数による固定IPアドレスを設定できます。
1. カメラを接続して「GigECameraIPConfig_VC120_Win32」を実行して下さい。
2. Device Selection画面が開くのでカメラを選択し、OKを押して下さい。
3. GigE Camera IP Configが開くので、右下の「PersistentIP」にチェックを入れて下さい。
4. IP address、Subnet maskを入力して下さい。
5.「DHCP」のチェックを外し、「Apply」を押してください。
6. 設定後、StViewerを実行し、Device Selection画面のDevice Configration側のIP Addressが設定した
IPアドレスになっていることを確認して下さい。
■Sentech SDK Package v1.05を使用の場合
IP設定ソフトウェア「GEVPersistentIPSettingUtility」を使用して、
固定IPアドレスに設定できます。
ソフトウェアは、弊社ホームページの、ソフトウェアダウンロード (サンプル) より
GigEConfigurationsPresistIPをダウンロードして下さい。
※ソフトウェアのダウンロードはアクセスキーが必要になります。
初回のみアクセスキーの取得をお願いします。
以下の手順で10進数による固定IPアドレスを設定できます。
1. カメラを接続して「GEVPersistentIPSettingUtility」を実行して下さい。
2. Selectを押すと、Device Selection画面が開くのでカメラを選択し、OKを押して下さい。
3. IP address、Subnet maskを入力し、右下の「PersistentIP」にチェックを入れて下さい。
4.「DHCP」のチェックを外し、「Apply」を押してください。
5. 設定後、GEVPersistentIPSettingUtility」を実行し、Selectを押して、Device Selection画面を開き、
Device InformationのIP Addressが設定したIPアドレスになっていることを確認して下さい。
■StGigE-PackageまたはeBUS SDKを使用の場合
StGigEPlayerまたはeBUSPlayerにより固定IPアドレスが設定できます。
以下の手順で固定IPアドレスを設定できます。
1. 「TransportLayerControl」-「GigE-Vision」-「GevCurrentIPConfigurationPersistentIP」を
「True」に設定
2. 「TransportLayerControl」-「GigE-Vision」-「GevPersistentIPAddress」に固定IPアドレスを、
「TransportLayerControl」-「GigE-Vision」-「GevPersistentSubnetMask」にサブネットマスクを
設定して下さい。
USB / GigE Vision カメラーカメラは、ベイヤー配列のセンサーを搭載しています。
ホワイトバランスOFF設定時やホワイトバランス設定が適切でない場合、
取り込んだ画像が、緑がかっている画像になる場合があります。
下記手順にて、ホワイトバランス調整を行ってください。
以下、StViewerでのホワイトバランス調整方法です。(USB3 Vision, GigE Vision)
1. 画像取得を停止した後、RemoteDevice → AnalogControl → Balance White Autoにて
「Once」または「Continuous」を選択して下さい。
「Once」→ 一度のみホワイトバランスを自動調整
「Continuous」 → 継続してホワイトバランスを自動調整
以下、StCamsWareでのホワイトバランス調整方法です。(USB3 Vision, USB3.0, USB2.0)
1.「オプション」メニュー → 「設定」 を選択し、設定画面の 「詳細設定」 を選択して下さい。
2.「ホワイトバランス」タブを選択し、「ホワイトバランスモード」の、
「マニュアルWB」,「AWB」,「ワンショットAWB」のいずれかを選択して下さい。
「マニュアルWB」 → 手動でホワイトバランスを調整
「AWB」→ 継続してホワイトバランスして自動調整
「ワンショットAWB」→ 一度のみホワイトバランスを自動調整
カメラには露光モード(ExposureMode)があり、設定フレームレートを維持した最長露光時間となる露光モード(OFF、露光時間は1 / “フレームレート設定”秒)、
露光時間を任意に設定できる露光モード(Timed、露光時間は設定された露光時間)があります。
露光モードが“OFF”の場合、露光時間はフレームレートによって変化し、任意の露光時間設定は行えません。
任意で露光時間を設定する場合は露光モードを“Timed”に設定して下さい。
以下の手順で設定できます。
・露光時間を任意の値で設定する場合
RemoteDevice → AcquisitionControl → ExposureMode → “Timed” に設定し、露光設定を有効にし、
RemoteDevice → AcquisitionControl → Exposure Time で、露光時間を設定して下さい。
・露光時間をフレームレートの値によって設定する場合(露光時間は 1 /フレームレート秒)
RemoteDevice → AcquisitionControl → ExposureMode → “OFF” に設定して下さい。
フレームレート設定、露光時間設定により、解像度を下げたにも関わらずフレームレートが得られていない
可能性があります。
露光時間は、1 / (フレームレート設定)秒以下の設定にする必要があります。
ROI機能使用時、下記の手順にてフレームレートを上げることが可能です。
1. 画像取得停止状態で、RemoteDevice → AcquisitionControl → AcquisitionFrameRate にて、
目標のフレームレートを設定して下さい。
2. RemoteDevice → AcquisitionControl → ExposureMode にて、露光設定を “OFF” 又は “Timed” に
設定して下さい。
“Timed”に設定した場合、RemoteDevice → AcquisitionControl → ExposureTimeにて、
露光時間を“1 / (フレームレート設定)秒” 以下で設定し、
RemoteDevice → AcquisitionControl → ExposureAuto にて、自動露光設定を “OFF” に設定して下さい。
3. 画像取得を開始し、フレームレートを確認して下さい。
ROI機能使用時、横方向の解像度を下げてもフレームレートは変わりません。
フレームレートを上げたい場合、縦方向の解像度を下げてください。
USB3Vision、GigE Vision、CoaxPressカメラには設定の保存機能、設定の読込機能があります。
カメラに保存されるデータは以下の 2種類あります。
Default: 変更不可の出荷状態(初期状態)データ
UserSet: 変更可能なデータ
Defaultのデータを読み込むことで、カメラの設定は出荷状態(初期状態)となります。
(USB2.0, USB3.0, Camera Link, Opt-C:Link等のカメラはカメラ内部に出荷設定を保持していない為、
設定変更前に設定をファイルに保存し、設定を出荷状態に戻せるようにして下さい)
StViewerカメラの設定を出荷状態(初期状態)に戻す手順は以下になります。
1. 画像取得停止状態で、RemoteDevice → UserSetControl → UserSetSelector → “Default” を
設定して下さい。
2. UserSetLoad の”Execute”ボタンが有効になりますので、”Execute”ボタンを選択すると出荷状態(初期状態) の
データが読み込まれます。
3. 設定を保存する場合、RemoteDevice → UserSetControl → UserSetSelector にて
UserSet1を選択して下さい。
UserSetSave の”Execute”ボタンが有効になりますので、”Execute”ボタンを選択すると現在の設定が
UserSet1に保存されます。
RemoteDevice → UserSetControl → UserSetDefaultを ”Default”に設定すると、
出荷状態(初期状態)でカメラが起動し、
RemoteDevice → UserSetControl → UserSetDefaultを ”UserSet1”に設定すると、
UserSet1に保存した設定でカメラが起動します。
画像は8ビット単位で転送されるため、10ビットのデータ転送を行う場合、16ビット転送(6ビットは余剰分)となり、
6ビットのダミーデータを含みます。
12ビットの場合は16ビット転送データ中4ビットのダミーデータを含みます。
Packed機能を使用して16ビット転送データの余剰分を次画素データ転送に利用し、
総転送データが減少することにより、転送速度が向上し、フレームレートが上がります。