USB / GigE Vision カメラーカメラは、ベイヤー配列のセンサーを搭載しています。
ホワイトバランスOFF設定時やホワイトバランス設定が適切でない場合、
取り込んだ画像が、緑がかっている画像になる場合があります。
下記手順にて、ホワイトバランス調整を行ってください。
以下、StViewerでのホワイトバランス調整方法です。(USB3 Vision, GigE Vision)
1. 画像取得を停止した後、RemoteDevice → AnalogControl → Balance White Autoにて
「Once」または「Continuous」を選択して下さい。
「Once」→ 一度のみホワイトバランスを自動調整
「Continuous」 → 継続してホワイトバランスを自動調整
以下、StCamsWareでのホワイトバランス調整方法です。(USB3 Vision, USB3.0, USB2.0)
1.「オプション」メニュー → 「設定」 を選択し、設定画面の 「詳細設定」 を選択して下さい。
2.「ホワイトバランス」タブを選択し、「ホワイトバランスモード」の、
「マニュアルWB」,「AWB」,「ワンショットAWB」のいずれかを選択して下さい。
「マニュアルWB」 → 手動でホワイトバランスを調整
「AWB」→ 継続してホワイトバランスして自動調整
「ワンショットAWB」→ 一度のみホワイトバランスを自動調整
シャッタスピード(露光時間) の設定単位は、μs[マイクロ秒]です。
StViewre起動時は原画像(x1)表示の為、カメラによってはStViewer上で画像の一部のみが表示されます。
画像全体を表示する場合は、StViewerのZoom機能を使用し、画像全体が表示される縮小倍率を選択して下さい。
以下の手順で,画像全体が表示される縮小倍率を選択して下さい。
1. 画像取得状態の撮影画面上で右クリックし、”Zoom” → “Fixed Zoom”を選択して下さい。
2. 縮小倍率 → “1/8″, ”1/4″, ”1/2” が選択可能です。
StViewerのZoom機能を使用して撮影画像を拡大・縮小することができます。
ただし、撮影中の画像のみ拡大・縮小可能で、保存画像は拡大・縮小されていない画像となります。
下記の手順で撮影画像の拡大、縮小ができます。
1. 画像取得状態の撮影画面上で右クリックし、”Zoom” → “Fixed Zoom”を選択して下さい。
2. 拡大 → “×8″,”×4″,”×2” 縮小 → “1/8″,”1/4″,”1/2” が選択可能です。
GenICam規格により、カメラのパラメーターは以下のタイプに分けられます。
IBoolean: True / Falseのいずれかを選択するパラメーター
IInteger: Integer値を保存するパラメーター
IFloat: Float値を保存するパラメーター
IEnumeration: 選択肢から選択するパラメーター
IString: 文字を保存するパラメーター
ICommand: カメラに対してコマンドを実行するパラメーター
パラメーターのタイプによって制御方法が異なります。
パラメーターの制御方法は、AutoFunctionsやFeatureListサンプルプログラムを参考にして下さい。
StViewerのNodeMap中に表示されているカメラ設定を選択すると、NodeMap下部に設定の詳細及び
サンプルコードが表示されますので参考にして下さい。
FrameStartTriggerサンプルコードは、カメラをトリガモードに設定し、フリーランモードに設定せず終了する為、
カメラがトリガモードのままとなり、トリガ信号の入力が無いと画像取得は行えません。
StViewerを使用してカメラを接続し、「Trigger Mode」をOffに設定することでフリーランモードに戻ります。
実際のプログラム内でカメラ設定を変更する場合、必要に応じてプログラム終了前にカメラ設定を戻すことを
推奨します。
USB3Visionカメラ、GigE VisionカメラはGenICam規格に準拠したカメラです。
GenICam準拠のSentech SDK、Sentech SDKに含まれるStViewerが共通SDK、共通ソフトウェアとなります。
動画保存方式を設定して保存できます。
以下の手順で設定できます。
1. File → Start Recordingを選択して下さい。
2.Sentech SDK v1.1.2 Update4 以降のStViewerにて「Start Recording」選択すると、
「Generate multiple still image files?」というメッセージが表示されます。
「いいえ」を選択すると動画ファイルが保存されます。
3. 以下の各種設定を行い、Addを選択してファイル名を設定後、OKを選択して下さい。
4. 画像取得を開始し、動画が保存されることを確認して下さい。
各種設定
File Format | 画像保存フォーマット AVI1 → 最大ファイルサイズ 2GB AVI2 → 最大ファイルサイズ 1TB |
Compression | 圧縮方法 Motion JPEG → MPEGで圧縮 Uncompressed → 非圧縮 |
Quality Value | Motion JPEGで保存する時の動画品質 (最大100) |
Reserve Y | 出力画像のY軸 (縦) に対する反転 |
Frame Rate | 動画再生時のフレームレート数 |
Maximum Frame Count Per File | 1ファイルあたりの記録画像フレーム数 |
時間単位での保存設定は下記を参考にして下さい。
例: 30フレームレートで5分間の動画を取得する設定
File Format | AVI1 |
Compression | MPEG |
Quality Value | 50 |
Reserve Y | False |
Frame Rate | 30 |
Maximum Frame Count Per File | 9,000 |
動画取得時間は「Maximum Frame Count Per File / Frame Rate」にて計算できます。
接続しているカメラ、カメラインタフェース、デバイスバージョンなどを確認できます。
以下の手順で確認できます。
LocalDevice → DeviceInformation にて、接続しているカメラの情報が確認できます。
・接続しているカメラの確認
LocalDevice → DeviceInformation → DeviceDisplayName
・接続しているカメラのデバイスバージョン (ファームウェアバージョン) の確認
LocalDevice → DeviceInformation → DeviceVersion
* GigE Visionカメラの()内はFPGAバージョンとなります。
カメラには露光モード(ExposureMode)があり、設定フレームレートを維持した最長露光時間となる露光モード(OFF、露光時間は1 / “フレームレート設定”秒)、
露光時間を任意に設定できる露光モード(Timed、露光時間は設定された露光時間)があります。
露光モードが“OFF”の場合、露光時間はフレームレートによって変化し、任意の露光時間設定は行えません。
任意で露光時間を設定する場合は露光モードを“Timed”に設定して下さい。
以下の手順で設定できます。
・露光時間を任意の値で設定する場合
RemoteDevice → AcquisitionControl → ExposureMode → “Timed” に設定し、露光設定を有効にし、
RemoteDevice → AcquisitionControl → Exposure Time で、露光時間を設定して下さい。
・露光時間をフレームレートの値によって設定する場合(露光時間は 1 /フレームレート秒)
RemoteDevice → AcquisitionControl → ExposureMode → “OFF” に設定して下さい。