PCのセキュリティソフトでGigE Visionカメラの接続を遮断している可能性があります。
セキュリティソフトの設定にて、以下の(1)または(2)を実施し、カメラが表示されるか確認して下さい。
(1)「カメラを接続しているNIC」のみ通信許可設定を一時的に行う
(2)セキュリティソフトの設定を一時的に無効にする
※
(1)設定中、通信許可を行ったNICにてインターネット接続やイントラネットへの接続等はお控え下さい。
(2)設定中、インターネット接続やイントラネットへの接続等はお控え下さい。
カメラ接続を行うPCでインターネット/イントラネット接続等が必要な場合、
セキュリティソフトの設定にて「カメラを接続しているNIC」のみ、
通信許可設定を行って下さい。
USB3Vision、GigE Vision、CoaxPressカメラには設定の保存機能、設定の読込機能があります。
カメラに保存されるデータは以下の 2種類あります。
Default: 変更不可の出荷状態(初期状態)データ
UserSet: 変更可能なデータ
Defaultのデータを読み込むことで、カメラの設定は出荷状態(初期状態)となります。
(USB2.0, USB3.0, Camera Link, Opt-C:Link等のカメラはカメラ内部に出荷設定を保持していない為、
設定変更前に設定をファイルに保存し、設定を出荷状態に戻せるようにして下さい)
StViewerカメラの設定を出荷状態(初期状態)に戻す手順は以下になります。
1. 画像取得停止状態で、RemoteDevice → UserSetControl → UserSetSelector → “Default” を
設定して下さい。
2. UserSetLoad の”Execute”ボタンが有効になりますので、”Execute”ボタンを選択すると出荷状態(初期状態) の
データが読み込まれます。
3. 設定を保存する場合、RemoteDevice → UserSetControl → UserSetSelector にて
UserSet1を選択して下さい。
UserSetSave の”Execute”ボタンが有効になりますので、”Execute”ボタンを選択すると現在の設定が
UserSet1に保存されます。
RemoteDevice → UserSetControl → UserSetDefaultを ”Default”に設定すると、
出荷状態(初期状態)でカメラが起動し、
RemoteDevice → UserSetControl → UserSetDefaultを ”UserSet1”に設定すると、
UserSet1に保存した設定でカメラが起動します。
StViewer上で画像取得時にフレームレートと画像転送速度が画面の右下に表示されます。
XXX[fps] → フレームレート
XXX[Mbps] → 画像転送速度
右下にフレームレートと画像転送速度が表示されていない場合、
以下の方法でステータスバーの表示を有効にして下さい。
1. 画面左上のViewを選択して下さい。
2. Status Bar を選択して下さい。
SDKに含まれるビューワーソフトを使用し、カメラが正常に動作し、カメラ、使用環境に問題ないことを
確認して下さい。
カメラ、使用環境に問題ないことが確認できた場合、作成されたサンプルプログラムに起因した問題の
可能性があります。
参考にしたサンプルプログラム名、問題の詳細、エラー情報、開発環境等をまとめ、
技術サポートまでお問い合わせ下さい。
画像は8ビット単位で転送されるため、10ビットのデータ転送を行う場合、16ビット転送(6ビットは余剰分)となり、
6ビットのダミーデータを含みます。
12ビットの場合は16ビット転送データ中4ビットのダミーデータを含みます。
Packed機能を使用して16ビット転送データの余剰分を次画素データ転送に利用し、
総転送データが減少することにより、転送速度が向上し、フレームレートが上がります。
ソフトウェアトリガはソフトウェアコマンドによるトリガ動作、
ハードウェアトリガは外部I/Oコネクタから入力される外部機器からのトリガ信号によるトリガ動作となります。
(USB3Visionカメラ、GigE Visionカメラの場合、外部I/Oコネクタは6ピンコネクタとなります)
StViewerでは以下の手順にて、ソフトウェアトリガ・ハードウェアトリガの設定ができます。
1. 画像取得停止状態で、RemoteDevice → AcquisitionControl → TriggerMode → “ON” に
設定して下さい。
2. トリガ機能をRemoteDevice → AcquisitionControl → TriggerSource にて
“Software”, ”Hardware” を選択して下さい。
カメラによっては、LineN (Nは0, 1, 2の任意の値) が選択できるものがあります。
LineN: ハードウェアトリガ 外部I/OコネクタのN入力ピンから入力されるトリガ信号による
トリガ動作となります。
UserSet機能を使用して設定をカメラに保存・読込できます。
設定の保存・読込は画像取得を停止する必要があります。
・設定保存手順
1. 画像取得を停止した後、RemoteDevice → UserSetControl → UserSetSelectorにて
UserSet1を選択して下さい。
2. UserSetSave の”Execute”ボタンが有効になりますので、”Execute”ボタンを選択すると
現在の設定がUserSet1に保存されます。
Remote Device → User Set Control → UserSetDefaultを”UserSet1″に設定すると、
保存した設定でカメラが起動します。
・設定読込手順
1. 画像取得を停止した後、RemoteDevice → UserSetControl → UserSetSelectorにて
設定を読み込むUserSetを選択して下さい。
2. UserSetLoad の”Execute”ボタンを選択すると、選択したUserSetの設定が読み込まれます。
ホームページからダウンロードしたZipファイルを展開し、
32ビットWindowsの場合 ⇒ SentechSDK_Win32
64ビットWindowsの場合 ⇒ SentechSDK_x64 をインストールして下さい。
説明図はWindows7 64ビットのものです。
ダウンロードしたインストーラを実行します。
「Next」を選択します。
License Agreementを確認後、「I accept the terms in the License Agreement」にチェックを入れ、「Next」を選択します。
以下の3つのインストールタイプから適切なインストールタイプを選択して
Sentech SDKをインストールして下さい。
・Typical
基本機能のインストールになります。
デモ用途、カメラの動作確認で使うアプリケーション(StViewer等)はインストールされますが、SDK関連のファイルはインストールされません。
・Custom
Custom ではインストールする項目を選択できます。
デフォルトでは「StApi development files(SDKファイル)」、「StApi Sample programs(サンプルプログラム)」が選択されていないため、「Typical」と同様にインストールとなります。
・Complete
アプリケーション(StViewer等)、SDK関連ファイル全てインストールします。
「Install」を選択します。
※ユーザアカウント制御画面、ドライバのインストール画面が出た場合は「はい」を選択して下さい。
インストールが完了しましたので「Finish」を選択して下さい。
インストール先フォルダを変更しなかった場合、
C:\Program Files\OMRON_SENTECH\SentechSDK のフォルダ内に
ファイルがコピーされます。
(32bitOSの場合 C:\Program Files (x86)\OMRON_SENTECH\SentechSDK)
「Complete」を選択した場合、Applicationフォルダ、Developmentフォルダが作成されます。
※ 「Typical」を選択した場合、Developmentフォルダは作成されず、SDK関連ファイルはインストールされません。
「Custom」を選択して「StApi development files(開発ファイル)」、
「StApi Sample programs(サンプルプログラム)」の両方をインストールしなかった場合、
Developmentフォルダは作成されず、SDK関連ファイルはインストールされませんが、
どちらかをインストールした場合、Developmentフォルダは作成され、SDK関連ファイルがインストールされます。
PCを使用して画像取り込みを行う場合とPCを使用せずモニターに直に接続し画像表示する場合で変わります。
PCを使用して画像取り込みを行う場合
取り込みボードレスで画像取り込みを行う場合
・GigE Vision
100mまでのケーブル長に対応できます。
・USB3 Vision
USBバスパワー利用の為、USBケーブル1本で使用可能です。
・USB2.0
USBバスパワー利用の為、USBケーブル1本で使用可能です。
取り込みボードを使用し、安定した画像取り込みを行う場合
・Camera Link
“低解像度・ハイスピード”から”高解像度・ハイスピード”までラインナップが豊富です。
・CoaXPress
同解像度のCamera Linkカメラに比べてハイスピードになります。
・Opt-C:Link
100mまでのケーブル長に対応できます。
PCを使用せずモニターに直に画像表示する場合
・HD-DVI
HDMIケーブルでモニターへのダイレクト出力が可能です。
・3G-SDI / HD-SDI
BNCケーブルでSDI入力対応のモニターへのダイレクト出力が可能です。
・TVフォーマット
BNCケーブルでモニターへのダイレクト出力が可能です。
Sentech SDK Packageを弊社より提供しています。
Sentech SDK Packageにはビューワーソフト(StViewer)が含まれます。
既にGigE Visionカメラを使用されている場合、eBUS SDK Package、StGigE-Packageも使用できます。
(GigE Vision Sシリーズのみ)
ソフトウェアは、ソフトウェアダウンロードよりダウンロードして下さい。
GigE Vision対応のVisionソフトウェアの使用も可能です。