どちらもトリガによる露光、画像取得動作となりますが、
エッジ・プリセットトリガでの露光時間は「電子シャッタ時間」設定になり、
パルス幅トリガでの露光時間は「トリガ信号の有効パルス幅」となります。
グローバルシャッタは全ての画素に対して、同タイミングでシャッタを切る方式です。
ローリングシャッタはブロック毎の画像に対して、シャッタを切る方式です。
そのため、各ブロックにて時間のずれが生じるため、対象物が動く場合、画像に歪みが生じます。
対象物が動く場合、グローバルシャッタの利用を推奨します。
PCI Express 2.0 (Gen2), PCI Express 3.0 (Gen3) では、1レーンあたりの物理帯域が異なります。
PCI Express 2.0 (Gen2): 5 Gbps
PCI Express 3.0 (Gen3): 8 Gbps
PCI Express 3.0 (Gen3) 仕様のCoaXグラバーボード、USB3.0拡張ボードを、
PCI Express 2.0 (Gen2)レーンに取り付けて、カメラを使用すると、
帯域の制限 (8 Gpbs → 5 Gbps) の影響によりフレームレートの低下等につながります。
PCI Express 3.0 (Gen3) 仕様のボードは、PCI Express 3.0 (Gen3) 以上のレーンに取り付けて下さい。
フリーラン動作は露光、画像出力を自動的に連続で行い、
トリガ動作はトリガ信号入力のタイミングで露光、画像出力を行います。
フリーラン動作では、カメラ内部タイミングにより連続的に露光、画像取得を行う為、
キャプチャ機能で画像取得すると、実際に取得したいタイミングと異なる画像が
取得される可能性があります。
トリガ動作では画像を取得したいタイミングでトリガを入力し、露光及び画像取得が行えます。
StViewer、eBUSPlayerでは、以下の手順にて、フリーラン動作, トリガ動作を設定できます。
()内はeBUSPlayerでの表記です。
・フリーラン動作
画像取得停止状態で、RemoteDevice (DeviceControl) → AcquisitionControl → TriggerMode → “OFF” に
設定して下さい。
カメラの初期設定は、フリーラン動作となっています。
・トリガ動作
画像取得停止状態で、RemoteDevice (DeviceControl) → AcquisitionControl → TriggerMode → “ON” に
設定して下さい。
トリガ機能 (ソフトウェアトリガ, ハードウェアトリガ) は
RemoteDevice → AcquisitionControl → TriggerSource にて選択して下さい。
CマウントとCSマウントはフランジバック (カメラとレンズのマウント面 (接触面)) から、
撮像素子面までの距離)が異なります。
Cマウント規格
内径: 25.4 mm
ネジピッチ: 0.794 mm
フランジバック: 17.526 mm
CSマウント規格
内径: 25.4 mm
ネジピッチ: 0.794 mm
フランジバック: 12.5 mm
CマウントレンズをCSマウントのカメラに取り付けて使用するには、5mmの変換リングを取り付ける必要が
あります。
CSマウントレンズをCマウントのカメラに取り付けた場合、焦点が合わない為、使用することができません。
レンズ選定時は、カメラのレンズマウントを確認の上、選定して下さい。
UserSet機能を使用して設定をカメラに保存できます。
以下の手順で保存できます。
1. 画像取得停止状態で、DeviceControl → UserSetControl → UserSetSelectorにてUserSet1を選択して下さい。
2. DeviceControl → UserSetControl → UserSetSave の”UserSetSave”ボタンが有効になりますので、
”UserSetSave”ボタンを選択すると現在の設定がUserSet1に保存されます。
DeviceControl → UserSetControl → UserSetDefaultSelectorを”UserSet1″に設定すると、
保存した設定でカメラが起動します。
eBusPlayer上でのPersistentIPアドレス設定が固定IPアドレス設定となります。
以下の手順で固定IPアドレスを設定できます。
1. DeviceControl → TransportLayerControl → GevCurrentIPConfigurationPersistentIPを “True” に設定し、
固定IPアドレス設定を有効に設定。(初期設定では固定IPアドレス設定は無効です)
2. DeviceControl → TransportLayerControlカテゴリのGevPersistentIPAddress (固定IPアドレス) を設定。
3. DeviceControl → TransportLayerControlカテゴリのGevPersistentSubnetMask (固定サブネットマスク) を設定。