FrameStartTriggerサンプルコードは、カメラをトリガモードに設定し、フリーランモードに設定せず終了する為、
カメラがトリガモードのままとなり、トリガ信号の入力が無いと画像取得は行えません。
StViewerを使用してカメラを接続し、「Trigger Mode」をOffに設定することでフリーランモードに戻ります。
実際のプログラム内でカメラ設定を変更する場合、必要に応じてプログラム終了前にカメラ設定を戻すことを
推奨します。
StCamSWareの機能を使用して設定をEEPROMに保存できます。
(StViewerを使用して設定をEEPROMに保存する方法はこちらを参照して下さい。)
■EEPROMへの保存方法
1. StCamSWareを起動し、”オプション” → ”設定”を選択して下さい。
2. 設定画面のEEPROMを選択して下さい。
3. 下記項目がEEPROMへの保存・読込項目となります。
・Save[Standard]
画素欠陥位置以外の情報がカメラのEEPROMへ保存されます。
・Save[Defect Pixel Position]
画素欠陥位置の情報がカメラのEEPROMへ保存されます。
新たに画素欠陥を補正した場合に位置情報を保存して下さい。
・Load[Standard]
画素欠陥位置以外の情報がEEPROMから読み込まれカメラへ反映されます。
・Load[Defect Pixel Position]
画素欠陥位置の情報がEEPROMから読み込まれカメラへ反映されます。
・Reset Factory Default
カメラ設定ファイル、EEPROMへ初期値が反映されます。
次回起動から、EEPROMに保存した設定が自動的に読み込まれ、カメラが起動します。
USB3Visionカメラ、GigE VisionカメラはGenICam規格に準拠したカメラです。
GenICam準拠のSentech SDK、Sentech SDKに含まれるStViewerが共通SDK、共通ソフトウェアとなります。
動画保存方式を設定して保存できます。
以下の手順で設定できます。
1. File → Start Recordingを選択して下さい。
2.Sentech SDK v1.1.2 Update4 以降のStViewerにて「Start Recording」選択すると、
「Generate multiple still image files?」というメッセージが表示されます。
「いいえ」を選択すると動画ファイルが保存されます。
3. 以下の各種設定を行い、Addを選択してファイル名を設定後、OKを選択して下さい。
4. 画像取得を開始し、動画が保存されることを確認して下さい。
各種設定
File Format | 画像保存フォーマット AVI1 → 最大ファイルサイズ 2GB AVI2 → 最大ファイルサイズ 1TB |
Compression | 圧縮方法 Motion JPEG → MPEGで圧縮 Uncompressed → 非圧縮 |
Quality Value | Motion JPEGで保存する時の動画品質 (最大100) |
Reserve Y | 出力画像のY軸 (縦) に対する反転 |
Frame Rate | 動画再生時のフレームレート数 |
Maximum Frame Count Per File | 1ファイルあたりの記録画像フレーム数 |
時間単位での保存設定は下記を参考にして下さい。
例: 30フレームレートで5分間の動画を取得する設定
File Format | AVI1 |
Compression | MPEG |
Quality Value | 50 |
Reserve Y | False |
Frame Rate | 30 |
Maximum Frame Count Per File | 9,000 |
動画取得時間は「Maximum Frame Count Per File / Frame Rate」にて計算できます。
接続しているカメラ、カメラインタフェース、デバイスバージョンなどを確認できます。
以下の手順で確認できます。
LocalDevice → DeviceInformation にて、接続しているカメラの情報が確認できます。
・接続しているカメラの確認
LocalDevice → DeviceInformation → DeviceDisplayName
・接続しているカメラのデバイスバージョン (ファームウェアバージョン) の確認
LocalDevice → DeviceInformation → DeviceVersion
* GigE Visionカメラの()内はFPGAバージョンとなります。
USB拡張ボードには、
「USB1ポートを1USBホストコントローラーで制御」、
「USB2ポートを1USBホストコントローラーで制御」、
「USB4ポートを1USBホストコントローラーで制御」等、
様々な種類があります。
USBカメラへの電力供給、USBカメラからの画像の処理等から、
フル解像度、フルスピードでUSBカメラを使用する場合、
1カメラ – 1 USBホストコントローラとなる接続構成を推奨します。
4台接続の場合、”4ポート– 4USBホストコントローラ” ボード 1枚又は
”2ポート– 2USBホストコントローラー” ボード 2枚 の使用を推奨します。
カメラには露光モード(ExposureMode)があり、設定フレームレートを維持した最長露光時間となる露光モード(OFF、露光時間は1 / “フレームレート設定”秒)、
露光時間を任意に設定できる露光モード(Timed、露光時間は設定された露光時間)があります。
露光モードが“OFF”の場合、露光時間はフレームレートによって変化し、任意の露光時間設定は行えません。
任意で露光時間を設定する場合は露光モードを“Timed”に設定して下さい。
以下の手順で設定できます。
・露光時間を任意の値で設定する場合
RemoteDevice → AcquisitionControl → ExposureMode → “Timed” に設定し、露光設定を有効にし、
RemoteDevice → AcquisitionControl → Exposure Time で、露光時間を設定して下さい。
・露光時間をフレームレートの値によって設定する場合(露光時間は 1 /フレームレート秒)
RemoteDevice → AcquisitionControl → ExposureMode → “OFF” に設定して下さい。
フレームレート設定、露光時間設定により、解像度を下げたにも関わらずフレームレートが得られていない
可能性があります。
露光時間は、1 / (フレームレート設定)秒以下の設定にする必要があります。
ROI機能使用時、下記の手順にてフレームレートを上げることが可能です。
1. 画像取得停止状態で、RemoteDevice → AcquisitionControl → AcquisitionFrameRate にて、
目標のフレームレートを設定して下さい。
2. RemoteDevice → AcquisitionControl → ExposureMode にて、露光設定を “OFF” 又は “Timed” に
設定して下さい。
“Timed”に設定した場合、RemoteDevice → AcquisitionControl → ExposureTimeにて、
露光時間を“1 / (フレームレート設定)秒” 以下で設定し、
RemoteDevice → AcquisitionControl → ExposureAuto にて、自動露光設定を “OFF” に設定して下さい。
3. 画像取得を開始し、フレームレートを確認して下さい。
ROI機能使用時、横方向の解像度を下げてもフレームレートは変わりません。
フレームレートを上げたい場合、縦方向の解像度を下げてください。
USB3Vision カメラ以外のUSBカメラ(USB2.0、USB3.0カメラ)はStViewerを使用できません。
USB3Vision カメラであっても、PCのUSB3.0ホストコントローラーのドライバがインストールされていない場合、
カメラへの電源供給が十分でない場合、USBカメラを認識できません。
PCのUSB3.0ホストコントローラーのドライバが最新かデバイスマネージャー及び、
メーカーのサイトにて確認して下さい。
一部、6ピンからの外部電源入力推奨USB3Vision カメラがあります。
USB3Vision、GigE Vision、CoaxPressカメラには設定の保存機能、設定の読込機能があります。
カメラに保存されるデータは以下の 2種類あります。
Default: 変更不可の出荷状態(初期状態)データ
UserSet: 変更可能なデータ
Defaultのデータを読み込むことで、カメラの設定は出荷状態(初期状態)となります。
(USB2.0, USB3.0, Camera Link, Opt-C:Link等のカメラはカメラ内部に出荷設定を保持していない為、
設定変更前に設定をファイルに保存し、設定を出荷状態に戻せるようにして下さい)
StViewerカメラの設定を出荷状態(初期状態)に戻す手順は以下になります。
1. 画像取得停止状態で、RemoteDevice → UserSetControl → UserSetSelector → “Default” を
設定して下さい。
2. UserSetLoad の”Execute”ボタンが有効になりますので、”Execute”ボタンを選択すると出荷状態(初期状態) の
データが読み込まれます。
3. 設定を保存する場合、RemoteDevice → UserSetControl → UserSetSelector にて
UserSet1を選択して下さい。
UserSetSave の”Execute”ボタンが有効になりますので、”Execute”ボタンを選択すると現在の設定が
UserSet1に保存されます。
RemoteDevice → UserSetControl → UserSetDefaultを ”Default”に設定すると、
出荷状態(初期状態)でカメラが起動し、
RemoteDevice → UserSetControl → UserSetDefaultを ”UserSet1”に設定すると、
UserSet1に保存した設定でカメラが起動します。