ポート設定画面で表示されるDLL(カメラリンクAPI)は、CLCtrl2が検出した「clserxxx.dll」ファイルのみです。
ボードメーカーのソフトウェアを正常にインストールしてもDLLが検出されないことがあります。
ポート設定画面でボードが検出されない場合は、CLCtrl2.exeが存在するフォルダへ「clserxxx.dll」をコピーし、
再度、ポート設定画面を開いて下さい。
CLCtrl2.exeの存在するフォルダは、CLCtrl2のショートカットを右クリックをして
プロパティーで表示される画面から確認が出来ます。
CLCtrl2のインストール先を変更しなかった場合、CLCtrl2.exeの存在するフォルダは
C:\Program Files\Sentech\CLCtrl2 になります。
DLLファイルをコピーする際に、以下に注意して下さい。
次の表はボードメーカー各社のDLL(カメラリンクAPI)のファイル名です。詳細は各ボードメーカーに確認下さい。
ボードメーカー | DLL(カメラリンクAPI)ファイル名 |
---|---|
Euresys | clseremc.dll |
Matrox | clsermtx.dll |
BitFlow | clserbit.dll |
Coreco | clsercii.dll |
Cam2Net | clserc2n.dll |
National Instruments | clsernat.dll |
StCamSWareの機能を使用して設定をEEPROMに保存できます。
(StViewerを使用して設定をEEPROMに保存する方法はこちらを参照して下さい。)
■EEPROMへの保存方法
1. StCamSWareを起動し、”オプション” → ”設定”を選択して下さい。
2. 設定画面のEEPROMを選択して下さい。
3. 下記項目がEEPROMへの保存・読込項目となります。
・Save[Standard]
画素欠陥位置以外の情報がカメラのEEPROMへ保存されます。
・Save[Defect Pixel Position]
画素欠陥位置の情報がカメラのEEPROMへ保存されます。
新たに画素欠陥を補正した場合に位置情報を保存して下さい。
・Load[Standard]
画素欠陥位置以外の情報がEEPROMから読み込まれカメラへ反映されます。
・Load[Defect Pixel Position]
画素欠陥位置の情報がEEPROMから読み込まれカメラへ反映されます。
・Reset Factory Default
カメラ設定ファイル、EEPROMへ初期値が反映されます。
次回起動から、EEPROMに保存した設定が自動的に読み込まれ、カメラが起動します。
USB3Visionカメラ、GigE VisionカメラはGenICam規格に準拠したカメラです。
GenICam準拠のSentech SDK、Sentech SDKに含まれるStViewerが共通SDK、共通ソフトウェアとなります。
StCamSWareを使用して設定を出荷状態(初期状態)に戻すことができます。
以下の手順で設定できます。
1. ”オプション” → ”設定”を選択して下さい。
2. 設定画面の”リセット”ボタンを選択して下さい。
StCamSWare、SDKを使用して設定をPCに保存できます。
USB2.0ボードカメラ(STC-SC/SB**USBモデル)ではカメラ内部のEEPROMに設定が保存できます。
また、USB2.0ボードカメラ(STC-SC/SB**USBモデル)には画素欠陥補正機能があり、
画素欠陥位置情報はEEPROMのみに保存できます。
以下の手順でStCamSWareを使用して保存できます。
■PCへの設定ファイル保存方法
1. StCamSWareを起動し、”オプション” → ”設定”を選択して下さい。
2. 設定画面の”保存”ボタンを選択して下さい。
3-1. 「この機種の初期設定ファイルとして保存しますか?」と表示され、「はい」を選択した場合、
次回起動から、保存した設定が自動的に読み込まれてカメラが起動します。
設定の自動読み込みが不要な場合、
C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Sentech\StCamSWare内のStCamSWare.cfgを削除して下さい。
3-2. 「この機種の初期設定ファイルとして保存しますか?」と表示され、「いいえ」を
選択した場合、「名前を付けて保存」画面にて、ファイル名、保存場所を指定し、
カメラの設定ファイルの保存ができます。
保存した設定を読み込む場合、設定画面の読込ボタンを選択後、対象のカメラ設定ファイルを選択して下さい。
■EEPROMへの保存方法
1. ”オプション” → ”設定”を選択して下さい。
2. 設定画面の、EEPROMタブを選択して下さい。
3. 下記項目がEEPROMへの保存・読込項目となります。
・Save[Standard]
画素欠陥位置以外の情報がカメラのEEPROMへ保存されます。
・Save[Defect Pixel Position]
画素欠陥位置の情報がカメラのEEPROMへ保存されます。
新たに欠陥画素を補正した場合に位置情報を保存して下さい。
・Load[Standard]
画素欠陥位置以外の情報がEEPROMから読み込まれカメラへ反映されます。
・Load[Defect Pixel Position]
画素欠陥位置の情報がEEPROMから読み込まれカメラへ反映されます。
・Reset Factory Default
カメラ設定ファイル、EEPROMへ初期値が反映されます。
次回起動から、EEPROMに保存した設定が自動的に読み込まれ、カメラが起動します。
EEPROMに設定を保存しても、カメラを起動する際にStCamSWare.cfgファイルが
C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Sentech\StCamSWare
に存在すると、StCamSWare.cfgファイル設定の設定が自動的に読み込まれます。
EEPROMの設定でカメラ起動する場合、
C:\Users\ユーザ名\AppData\Roaming\Sentech\StCamSWare にStCamSWare.cfgファイルが無い様に
して下さい。
グローバルシャッタは全ての画素に対して、同タイミングでシャッタを切る方式です。
ローリングシャッタはブロック毎の画像に対して、シャッタを切る方式です。
そのため、各ブロックにて時間のずれが生じるため、対象物が動く場合、画像に歪みが生じます。
対象物が動く場合、グローバルシャッタの利用を推奨します。
TAPコンフィグレーション数に比例して、フレームレートが上がります。
ビット数が同じとした場合、フレームレートの違いの目安は以下となります。
TAP数 | フレームレート |
2TAP | 1TAP時の約2倍 |
3TAP | 2TAP時の約1.5倍 |
4TAP | 3TAP時の約1.3倍 |
8TAP | 4TAP時の約2倍 |
10TAP | 8TAP時の約1.25倍 |
1TAP, 2TAP, 8bits 3TAPは、Camera Linkケーブル1本接続となります。
10bits 3TAP, 12bits 3TAP, 4TAP, 8TAP, 10TAPは、Camera Linkケーブル2本接続となります。
動画保存方式を設定して保存できます。
以下の手順で設定できます。
1. File → Start Recordingを選択して下さい。
2.Sentech SDK v1.1.2 Update4 以降のStViewerにて「Start Recording」選択すると、
「Generate multiple still image files?」というメッセージが表示されます。
「いいえ」を選択すると動画ファイルが保存されます。
3. 以下の各種設定を行い、Addを選択してファイル名を設定後、OKを選択して下さい。
4. 画像取得を開始し、動画が保存されることを確認して下さい。
各種設定
File Format | 画像保存フォーマット AVI1 → 最大ファイルサイズ 2GB AVI2 → 最大ファイルサイズ 1TB |
Compression | 圧縮方法 Motion JPEG → MPEGで圧縮 Uncompressed → 非圧縮 |
Quality Value | Motion JPEGで保存する時の動画品質 (最大100) |
Reserve Y | 出力画像のY軸 (縦) に対する反転 |
Frame Rate | 動画再生時のフレームレート数 |
Maximum Frame Count Per File | 1ファイルあたりの記録画像フレーム数 |
時間単位での保存設定は下記を参考にして下さい。
例: 30フレームレートで5分間の動画を取得する設定
File Format | AVI1 |
Compression | MPEG |
Quality Value | 50 |
Reserve Y | False |
Frame Rate | 30 |
Maximum Frame Count Per File | 9,000 |
動画取得時間は「Maximum Frame Count Per File / Frame Rate」にて計算できます。
接続しているカメラ、カメラインタフェース、デバイスバージョンなどを確認できます。
以下の手順で確認できます。
LocalDevice → DeviceInformation にて、接続しているカメラの情報が確認できます。
・接続しているカメラの確認
LocalDevice → DeviceInformation → DeviceDisplayName
・接続しているカメラのデバイスバージョン (ファームウェアバージョン) の確認
LocalDevice → DeviceInformation → DeviceVersion
* GigE Visionカメラの()内はFPGAバージョンとなります。
PCI Express 2.0 (Gen2), PCI Express 3.0 (Gen3) では、1レーンあたりの物理帯域が異なります。
PCI Express 2.0 (Gen2): 5 Gbps
PCI Express 3.0 (Gen3): 8 Gbps
PCI Express 3.0 (Gen3) 仕様のCoaXグラバーボード、USB3.0拡張ボードを、
PCI Express 2.0 (Gen2)レーンに取り付けて、カメラを使用すると、
帯域の制限 (8 Gpbs → 5 Gbps) の影響によりフレームレートの低下等につながります。
PCI Express 3.0 (Gen3) 仕様のボードは、PCI Express 3.0 (Gen3) 以上のレーンに取り付けて下さい。